私は言葉の力を信じている。
人間は言葉という武器を手に入れ、
相手の事を理解する事が出来る。
確かに人間以外の動物は、言葉の様なものを持っているが、
それは、本能的な部分で使用している。
相手の言葉を理解し、考えて意見し、同意する。
意思疎通ができる事が、他の動物たちより、
一歩抜きんでている部分である。
【言霊】という言葉をご存じだろうか?
言葉には魂が宿り、言葉が現実になる事を意味している。
自分の想いを漠然と心の中で言語化する。
その思いを伝える。
ある人は、相手にいう事で伝えるかもしれない、
ある人は、書面にして伝えるかもしれない。
どちらにしても、相手があり、それを伝える事で、
言霊が宿るのだと思っている。
そしてその想いが強ければ強いほど、現実になる。
私がおもうに、暗示なのかもしれない。
言葉だけを考えれば、ただの言葉なのだが、
人が発する言葉は、その言葉が伝わる事で、
暗示となり、意識の中に刷り込まれ、行動につながる。
昔から言われている【言霊】とは、
言葉の影響力を信じている人にしか降りてこない。
信じているから、何度でも発する事が出来るし、
発した数だけ、熱意を伝える事になる。
伝えられる側は、その熱意が刷り込まれる。
そうなれば、個人の行動が仲間の行動になり、
現実に向けての言動力となる。
きっと【言魂】とは、そうやって築かれるものなのだ。
この言葉が現在も存在するという事は、
人を動かす為には言葉が必要で、
それを発する事がスタートという事を知っていたからこそだと。
英語圏では【言霊】を直接表す表現はない。
『power of words』と表現するようだ。
いかにも合理的な欧米的と思うとともに、
言葉の熱量を魂ととらえるのは、日本的で美しいと思う。
『八百万の神』万物には神が宿る。
多神教である日本だからこそ、
【言霊】という言葉が生まれ、膨大な歴史を経て、
現代に存在しているのだろうと思う。