久々に仕事が早く引けたので、
本屋さんの文具コーナーを覗いてから帰ろうと思った。
駐車場に車をとめ、本屋さんに向かうと、
駐車場の車道のど真ん中に、
おじいさんが買い物カートを持って立ちすくんでいる。
危ないなぁとおじいさんの脇を通ると、
買い物帰りのカートが、駐車場の小石に引っかかって進まない様子。
何せ駐車場内とはいえ、車が通るところなので危険極まりない。
『どうしたん?大丈夫?』
『あっ足が痛い』
『足が痛くて動けない?
『うん』
買い物したものでいっぱいのカートに、
杖がささっている。
足の調子はそもそも良くない感じ。
カートを支えてやっと立っている状況。
そしてカートは小石つかえて動かない。
『ここは駐車場のど真ん中で危ないから、
手伝うから、一緒に端まで動こうか?』
『真ん中にいるの?そりゃ危ない。でも足が痛い』
とりあえず、小石の引っかかりを外して、
駐車場わきの安全地帯を目指す。
何とか、ちゃんと舗装されたアスファルト部分にたどり着く。
『おじちゃん。ひとまず安心だね。家は近いの?』
『すぐそこ』指差した方を見れば、
駐車場わきに立つ立派なお屋敷。
何かを期待した自分の汚い心に自己嫌悪しつつ
『んじゃ、もう大丈夫だね。気を付けてね』
『見ず知らずなのに親切にしてくれて、ありがとう』
感謝するおじいちゃんを背に、本屋さん向かう。
いい事した感で満たされた心は、
気持ちの良いモノだ。声かけてよかった。
本屋さん帰りに駐車場に出ると、
おじいちゃんはすでに家に帰ったようで、
静まり帰っている。
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